新約聖書「ピリピ人への手紙」1章から渡辺啓二先生の説教がありました。ローマ帝国の獄中に入れられていたパウロが、信徒への手紙の中で述べたことは、ローマ帝警護の親衛隊までが福音の前進に役に立っている、というのです。その一方で、人々の中には妬み、争い、党派心からキリストを宣(の)べ伝えており、純粋な動機からではないと看破しています。投獄されたパウロは神から見放された、パウロの教会設立が妬ましい、という人々があったのでしょうそか。「しかし、それが何だというのでしょう。見せかけであれ、真実であれ、あらゆる仕方でキリストが宣(の)べ伝えられいるのですから、私はそのことを喜んでいます。そうです。これからも喜ぶことでしょう」と入獄しているパウロは、神の摂理に確信をもってこたえました。
聖アウグスティヌスは、苦痛は刺繍された布のようで、布の裏は絡み合っているが、表は美しいとしました、同様に、苦痛に忍耐をもって向き合うことで品性が生まれ、そこから希望に至るというのです。たしかに、自分か困難に直面した時のことを思いが至れば、他人の痛みがわかる手立てになります。人が正面から困難に耐える姿勢に、襟を正す思いがします。自分が神の恵みで生かされている、喜んで生きることが出来るようりたいです。
説教の後は、渡辺先生を囲んで、どら焼き、ドーナッツ、今川焼おせんべいをいただきました。
鳥飼行博